大切な実家を空き家にしないための手引き!第1章 実家の「争族」対策 1-2家族での…

大切な実家を空き家にしないための手引き!第1章 実家の「争族」対策 1-2家族での話し合い

豆知識2023.09.09

大切な実家を空き家にしないための手引き!第1章 実家の「争族」対策 1-2家族での話し合い

大切な実家を空き家にしないための手引き!第1章 実家の「争族」対策 1-2家族での話し合い

 

はじめに

少子高齢化や人口の減少などを背景に空き家が増え続けています。 中でも空き家が増える理由の一つに、 実家の相続問題があります。

相続問題といっても内容は多岐に渡り、例えば、相続人同士の意見が合わなかったり、実家を処分することに対する罪悪感、

未登記による所有者の不明、そして相続不動産を売却したり人に貸したりすることができない認知症発症問題といったものが挙げられます。

これらを回避していくには、相続について正しい知識を持つ、どのような相続にしたいのかを考える、それを家族と相談する、

最後に遺言書などでその思いを遺すの4つの作業が必要になってきます。

これから自宅を相続させたり、 実家を相続したりする方が、トラブルなく幸せな相続が迎えられることとなれば幸いです。

 

~目次~

第1章 実家の「争族」対策

1-1相続の基礎知識

1-2家族での話し合い

1-3遺言書の書き方

第2章 トラブルを深刻化させない認知症対策

2-1認知症とは

2-2任意後見制度とは

2-3民事信託(家族信託)とは

第3章 相続した人がやるべきこと

3-1相続後の手続き

3-2相続の方法

3-3相続登記

第4章 子どもに迷惑を掛けない実家の適正管理

4-1実家の管理者の選定

4-2空き家を利活用するまでの管理方法とは

第5章 「空き家の相談窓口」事業について

第1章 実家の 「争族」対策

空き家の多くは実家。実家は思い入れのある人同士が相続するケースが多いため、親の想いをきちんと共有することがトラブルを防ぐためには重要になってきます。

 

 

1-2家族での話し合い

相続した実家の利活用がうまく進まず、空き家になってしまう要因の1つとして「親子間でのコミュニケーション不足」が挙げられます。

親の想いを、残された子どもたちが理解できていないが為に、実家をどう利活用すれば良いか分からず、なかなか前に進むことができないといったケースも少なくありません。

そうならないためにも、親から子へ、自宅を含めた相続に対する考えや想いを伝えることが重要です。

 

ⅰ.親の気持ちを汲もうとする子の想い

もしも、親から子へ相続に対する考えや想いが伝わらないとどうなるでしょうか?

子どもたちは親の気持ちを汲もうとし、子同士で実家の利活用について意見が対立してしまうのです。

そして、自分が折れるということは、亡くなっている親の気持ちを裏切る行為に感じてしまい、空き家となっている実家の利活用について大きな罪悪感を抱いてしまうのです。

 

ⅱ.大事なことはきちんと想いを伝えること

実家が空き家となるのは仕方がないことです。ただ、その実家が原因で子どもたちが対立してしまっては大変です。

幸せな相続を実現するには 親の気持ちを子どもたちにしっかりと伝えることが大事です。一番おすすめなのは相続人全員を集めて会議を開き、そこで親から想いを直接伝えることです。

決して、長男だけなど一部の子どもたちだけに伝えるのはやめましょう。トラブルの原因となります。

面と向かって話をするのが気まずい場合は、エンディングノートなどに残しても良いでしょう。どのような形であれ、子どもたちに親の想いが伝わることが重要なのです。

もちろん、どのように相続させるかについては遺言書にして残しておくことも重要です。 特に法定相続人以外の方に遺産を渡したい場合は遺言書が必ず必要となります。

 

ポイント! 家族での話し合いでは何を決めるの?

例えば、誰がどのように実家を管理するのか、どのように利活用していくのか、それはなぜなのか、など実家に関して被相続人となる方はもちろん、他の家族がどう感じているのかも話し合ってみてください。

一度で意見はまとまりませんが、何度も話し合うことでお互いの想いが理解できるはずです。実家以外の財産についても話し合いを重ねることで、幸せな相続が実現できるはずです。

 

続きは後日アップします。少しでも参考になれば幸いです。

 

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